本日おすすめするのは松浦弥太郎さんの『場所はいつも旅先だった』です。
突然ですが、みなさんは旅行に行った時、一番こだわってすることは何でしょうか?
おいしい食事?楽しい観光?気持のいい朝や夕方の散歩?
ヤタローさんの旅のハイライトは「朝食」。
ある日はニューヨークの気持ちのいいホテルにて。
トースト、パンケーキ、スクランブルエッグ、スコーン…などなどどれをとっても
最高においしい朝食をいただく。一人で行ってもウェイターが話し相手になってくれ
るのでさびしさは味わわなくて済む。
またある日はお気に入りの女の子のいるカフェで。
バターやジャムをたっぷり塗ったシナモンベーグルのトーストを、ミルク入りのコーヒーと合わせて過ごす。
うん、確かに「こんな至福の朝食にありつけた日には、午前中いっぱいを朝食
につかいたくなる」という彼の言葉にうなずいてしまいますね。
この本にはこうしたヤタローさんならではの旅のエッセンスが詰まっています。
彼は中目黒、目黒川沿いのCOW BOOKSという本屋の主人でもあるのですが、そんな彼の
アメリカでの古本集めの思い出ものぞくことができます。
日本の古本屋というと気難しい顔したおじさん主人が店の奥に本に埋もれるようにして奇妙な緊張感を放っている…という古典的なイメージがありますが、アメリカの古書店はそれとはだいぶ違うみたい。読んでいると、思わず素敵な一冊を探しにニューヨークやサンフランシスコに出かけて行きたくなってしまいます。
いますぐ旅に出ることはなかなかできませんが、ぜひこの一冊を読んで気持のいい旅行に思いを馳せてみてはいかかでしょう?
何年後かの長いお休みには、こんな旅ができることを願って(笑)
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