すっきりしない天気の日も続く梅雨、そして祝日が一日もない6月。
皆さん、五月病ならぬ六月病、かかっていませんか??
そんなあなたにオススメの文庫は、栗田有起『お縫い子テルミー』です。
飾り気のない、あっさりとした文章。
けれども、そこからは真っ直ぐで誠実な態度がひしひしと伝わってきます。
主人公のテルミーこと照美は、自分の枕を持たない流しの「お縫い子テルミー」として、
潔く、パリッと生きています。
シナイちゃんに恋をした。運命の恋。だけど叶わない。
彼女を取り巻く世界は、全然優しくない。ただ、そこにある。
それでも生きなければならない。明日も、あさっても、ずっと、ひとりで。
世界をただ、受け入れる。
それって、どういうことだろう??
テルミーの言うように「自由」なのでしょうか??
憂鬱な気分をシャキッと正し、背筋が伸びる気持ちにさせてくれる、
潔く、パリッとした小説です。
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