みなさん、短歌、スキですか?
個人的には、
三十一文字の潔さとか、
それゆえに選び抜かれた言葉たちの鋭さとか、
モロモロの理由で短歌はスキです。
そこで今日は、そんな魅力的な短歌たちにふれていただきたく、
かのベストセラー『サラダ記念日』をご紹介します。
いまさら紹介するほどでもないくらい有名な一冊なのですが、
出版されたのは1987年だから、いまハタチ前後の女の子は
読んでない人もいるのではないでしょうか。
もしまだ読んでいない方はぜひぜひ、
この歌集を一度ひらいてみてください。
そこで優しく、時に激しく詠われる
恋のよろこび、あたたかさ、もどかしさ、
恋にともなう別れのせつなさ、さみしさ。
ドラマチックな恋じゃなくて、
一人一人の女が出会う、当たり前の恋の中にある
そんな気持ち。
それを詠いあてられた時の衝撃や感慨は
並大抵のものではなく、
思わずアハレナリと
つぶやいてしまいそうになります。
いつもより一分早く駅に着く 一分君のこと考える
「また電話しろよ」「待ってろ」いつもいつも命令形で愛を言う君
君を待つ土曜日なりき待つという時間を食べて女は生きる
いまあげたのは私が気に入った歌たちの一部。
ほかにもたくさん、小粒の宝石のような歌たちが
『サラダ記念日』という箱の中にしまわれています。
昔のベストセラーだからと見過ごすには、
あまりに惜しい。
読めばきっと
あなたにとって宝物となるような一首が、
見つかることと思います。
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