2011年8月5日金曜日

「ファイアースターマン日記」

失恋をきっかけに体調を崩し、
仕事をなくしてしまった女子、マリノが主人公。
なんとか社会復帰を!と始めたアルバイトは
インターネット上のキャラクター、
「ファイアースターマン(FSM)」になりきって、
いろんなユーザーと交換日記をすること。

「日記」というからには
かなりパーソナルな内容をユーザーは書き込んできます。
それに対してファイアースターマン(=マリノ)は
相槌を打ったり、
いさめたり、
叱咤激励したり。
さらにいろんな偶然も重なって、
ユーザーの悩みをこっそり解決に導いたりもしてしまいます。

たかが交換日記。
されど交換日記。
そこから思わぬ方向に話が広がるので、
引っ張られるようにして読み進めてしまいました。


そして、この話は作者のD[di:](ディー)が
FSMとなって読者に向けて書いた手紙、
みたいな面もあるのではないかと思ったり。
テンション高めのFSMの返信日記には、
登場人物だけでなく、
読んでいる私たちにも響く言葉が見つかるのでは!?
前書きでD[di:]はこう結んでいます。

「この本を手にとってしまったあなたにとって
悲しいときや、寂しいときに開く本となることを切に願って」

ホントにその通り
ちょっと疲れちゃったな・・・なんて時、
ぎゅっと自分を包んでくれたあと、
元気をくれる一文に出会える本だと思いますよ。


そしてこの秋、D[di:]がルミネのアートイベント
LUMINE meets ART ~WOMANS~」に登場!
9/27~なので、
それまでにファイヤースターマン日記を読んで、
D[di:]の世界を予習しちゃいましょう~!

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