2011年6月8日水曜日

『玉子 ふわふわ』

おはようございます。
文庫ガール創刊号、もうお手にとっていただけましたか??
昨日UPされた設置場所、センスのいいとこばかりですので、
まだ読んでない!という方はぜひ行ってみてくださいね!

さてさて、ここのとこ暖かめの日が続いていますね。
今朝は雨ですが、それでも朝の冷え込みが
ほとんど感じられなくなって、
朝もサッと起きて動けるようになりました(笑)

今朝も5時から起きて、
オムレツを作ってたべていたのですが
それは寒さのゆるみのおかげでだけではなく、
ある本を読んで無性にオムレツがたべたくなったから。

その本とは
早川茉莉さん編集の『玉子 ふわふわ』。
石井好子さんら37人の作家による
「玉子についてのアンソロジー」です。

オムレツ、卵かけごはん、目玉焼き…などなど、
しあわせでとびきりおいしいたまご料理のお話が
次から次へと語られると、
たちまちきいろいたまごが恋しくなります。




フライパンにバターをジュッととかして
ミルクでのばした卵をながしこみ、
くるくるとかきまぜて焼きあげる。
つけ合わせには玉ねぎの刻んだのを、
これもバターで狐いろにいためてくれた。
私はこのオムレツが大好きで毎朝たべてもあきなかった。

(森田たま「フライパン」より)

なんのことはない一節なのですが、
これを読んだら、


手作りのシンプルなオムレツが食べたくて
たまらなくなりました。

おいしいものがたくさんあふれる世の中ですが、   
たまには玉子のようなそぼくな素材に
目をむけてみてはいかがでしょうか?

満月のようにあたたかなきいろと、
裏切ることのないやさしくて豊かなあじ。
卵たちのそんな在りようを想像するだけでも、
きっと心がほっとするはずです。

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