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2011年5月16日月曜日

流しのしたの骨

今日おすすめする文庫は江國香織さんの『流しのしたの骨』です。


いまはなにもしていず、夜の散歩が習慣の19歳の私こと子、おっとりとして頑固な長姉そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな‘小さな弟’律の四人姉弟と、詩人で生活に様々なこだわりを持つ母、規律を重んじる家族想いの父、の六人家族。ちょっと変だけれど幸福な宮坂家の、晩秋から春までの出来事を静かに描いた、心地よくいとおしい物語。

家族の中に存在する近くて遠いねじれた距離感、日常生活の中にある穏やかじゃなさ、その中で生きる人々の熱量が江國さん独特の間で描き出されています。

あそこの家を覗いてみれば、こんな物語が詰まっているのかもしれない。そんなことを考えながら私は町を歩くようになりました。

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