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2011年5月29日日曜日

愛がなんだ

現在公開中の映画「八日目の蝉」公式サイト、皆さんもうチェックしましたか~?
不倫相手の子供を誘拐する主人公・希和子役に永作博美さん、
事件後、大人になった子供役に井上真央さん、とキャスティングも話題です。
この映画をキッカケに、
原作者の角田光代さんに興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?

次は何を読もうかな??

本日は、そんな文庫ガール世代にオススメの角田さんの小説をご紹介します♪

角田光代『愛がなんだ』

どうしても欲しいものがあった時、
だけど、それが絶対に永遠に手に入らないものだとわかった時、
あなたはどうしますか?諦める??

この物語の主人公・テルちゃんは、はっきり言って潔悪い!
不毛な片思いに執着し、脱出できないのではなく、する気がない。
とにもかくにも片思いの相手・マモちゃんが最優先!
他のことは「どうでもいい」に分類して、友達も仕事もそっちのけ。
ついには会社もクビになり、気が付けば自分自身のことすら「どうでもいい」扱いに・・・。
なんだか、もう、ホラーです。
しかし、リアル。妙に説得力がある。笑えない。
そう、わたしはテルちゃんを笑うことができません。
なぜなら、そこに、周りが見えなくなるほど人を好きになってしまった、
いつかの自分を見てしまうから。
皆さんも身に覚えがあるのではないでしょうか??

そして角田さんの凄いところは、こんな全力の片想い小説の中にも、
人生に通じるようなハッとさせられる一節がさりげなく挟み込まれていること。

たとえば、こんな一節。

<仕事に何も求めていないのに、
  仕事が私を救ってくれることがあるのだとふいに知る。>


小説というのは面白いもので、読んだ直後には効力を発揮しなくても、
心の奥底に染み込み、いつかきっと、あなたを助けてくれるはずです。

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